西大寺の爺、町内・会を書く。

町内会、自治会の悩み多き日々。地域コミュニティ崩壊の瀬戸際。岡山市東区西大寺。saidaiji+jijih

寮の人たち、夏には故国へ帰る予定、と会社から

昨日、町内会費をいただいているとある会社に伺いましたら、爺が所属する町内におられる同社従業員(≒実習生)はこの夏に故国に帰る予定であることをお知らせいただきました。

3年が過ぎたということでしょうね。昔的に考えると「年季が明けた」とでもいえばよいでしょうか。会社に町内会費を払っていただいたこともあり、ご本人たちとの関係はほとんどできませんでした。朝の散歩で1回出くわし挨拶したくらいで、ゆっくりお話しする機会を得られないままになりそうです。

町内会会計係の爺のところへ、仕事で来ている外国の人が町内に住み、町内会費は会社が払う、という連絡があった時は、ある意味ビックリしました。地域、近隣との関係では、近くに英語ができる人がいたものの意思疎通の言葉に使えなかったり、ゴミ出しで齟齬が生じたりしました。現在、ゴミ出しは近隣と班の努力で会社経由での連絡などにより、なんとか大きな問題なく生活してもらえる状況かなあ、と思っています。

宅内の土地(庭)でトウモロコシ、ウリなど野菜栽培をしているところまではありうる話としても、栽培後の後始末については習慣の違いもあるのか、隣のフェンス、電信線にツタがシッカリ絡まった状態もありました。また、たばこ吸殻のポイ捨て、ゴミの処理など、町内会目線で見ると、どうにかしたいな~と思えることもありました。

窓を開け放して、(とある日本人が言うことには)大音量で音楽を流している、ということもあったようです。日本人的、静寂な住宅街、という「ステレオタイプ」なコミュニティの「価値観」とは異なるものがあったようです。我慢できないものであれば、直接言うなり、班長や役員、はたまた会社経由で理解を求める、ということなんでしょうが、「言うと角が立つ」「顔をしかめているだけ」と言われたりすると、「それなら役員にも言わないでヨ」と内心では思ったりもするのでした。


<昨年夏から別に2軒で外国人が住む>

昨年夏から2軒のお宅に外国の人が済むようになりました。近隣のご協力もいただいて、コミュニケーションをとるよう努め、ゴミ出しルールを手始めにご理解をいただきました。いずれも、ほとんど問題なくこの春を迎えています。

最初が肝心ですね。

5月以降、さらに1軒に外国の方が住まわれるのではないかと思います。国際化は待ったなしで、通り過ぎる出来事でもないことを実感します。日本人同士のコミュニケーションが不十分なのに、まして外国の人に対応できるだろうかという不安も、日本語で乗り切る地域のパワーや心遣いに、役員が励まされるのであります。

<不義理な会社>

一方、「不義理な会社」というのもあります。入居時は町内へ「オセワニナリマス」的な話があるものの、時間の経過とともにそれが薄くなる感じ…とでも言えばよいでしょうか。
事故や事件、困りごとがあって相談しても「放置プレイ」されては、爺などは「心象」が悪くなるばかりです。

町内会、近隣、外国人、雇用会社という面倒な組み合わせがあります。一番ストレスを抱えているのは近隣です。町内会費はらっているんだからあとはよろしく、というような会社があるとすれば、おそらくそれはあまり好ましいことではないのかと思います。一方、近隣も我慢しつづけストレスを抱えるばかりで「言わない」ことを美徳のようにしている時代でもないのかと…。

昨年の夏以降入居した2軒については、近隣との関係もそれなりに良好で、目立ったトラブルは起こっていません。寒い冬を乗り切るため、本人や会社が手当てできない(≒しない)寝具や暖房関係では沢山のご支援をいただきました。たまたま、家財の処分を行っているお宅があったり、ネット経由でお助けいただいたりと、日常のつながりがあったことで、大病もなく無事冬を越してもらえるお手伝いをできたことは、町内会的にも嬉しいことです。日本に来て、誰も助けてくれず、健康を害した、などということにしたくはないです。

<ちゃんと仕事をしろ、不動産会社、雇用会社、行政などなど>

昨年、「停電事件」がありました。別件で暖房設備・器具が不十分な状態で住まわせる、というのもありました。爺は知り合いの不動産業の人に尋ねました。すると「仲介にしろ、自社物件にしろ、賃貸に値するか確認して契約に至らせるのが仕事」との旨、明快な話がありました。

現状の電気契約がどうなっているかを確認し、後日トラブルなど起こらないよう担保するのが不動産業者の仕事、ある意味「プライド」「スキル」だということです。別件の、南の地から秋口になって日本に住み始め、そのまま冬を越すことがどれだけ大変か、そのための暖房設備が「物件」に備わっているか十分な確認もせず、というのがとある不動産業者と雇用会社、外国人管理会社の「仕事ぶり」のようです。こういうのを知っていると、外国人受け入れ・管理会社、雇用会社の立ち位置も、あまり関心できたものではないのか、と思います。

外国人とともにつくる地域、コミュニティの時代です。会社側に対しては、企業目的と合致している外国人の雇用、の一点だけで立ち止まることなく、地域などとの情報交換や意思疎通を十分に図る姿勢をもってもらいたい、と思います。これには行政の支援も必要です。単に町内会や気が付いた近隣だけで、というのでは不十分です。

行政的には、多言語化をはじめ、火災予防をふくめた消防の援助が必要だと実感しています。火事が起こってからのコストは莫大になりますが、比べれば予防コストは小さいです。それがわかっていても、そういうアクションにつながらない行政の対応は不十分と言わざるを得ません。