<岡山市:ブロック塀等の撤去補助>
この制度は、地震時におけるブロック塀等の倒壊による被害や、通行の妨げになることを防止することで、災害に強いまちづくりを図るため、民間が所有する既存ブロック塀等の撤去工事にかかる費用の一部を補助する制度です。
12月15日まで、受付先着順、予算がなくなり次第終了という「ブロック塀等の撤去補助制度」を岡山市は実施中です。
補助上限15万円で、申請者は所有者で市税完納などの条件があります。
<一般社団法人 全国建築コンクリートブロック工業会>
「ブロック塀の主な規定」には、ブロック塀の構造基準を示しています。
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↑あぶないとされるブロック塀を写真付きで表示しています。
ブロック工業会の図などを見ると、必ずしも安全ではないかも、と思えるブロック塀の存在が見えてきたりします…。
|高さ2.2m制限などは地表面から計測|
コンクリ基礎などの上にブロックを積んでいる例が多いと思います。「鉄筋コンクリート造または型枠ブロック造布基礎」が必要とされ、地表以下(根入れ深さ)は35cm以上で同時に地表面より5cm以上の立ち上げが安全性を担保する基準のようです。
単にブロックの高さだけが問題かと思っていたら、地表面からの塀全体の高さを指すのがポイントみたいです。控壁不要とされる高さが1.2mという例でも、地表面からの壁の高さ全体を計った時の数値になる、ということかと思います。
|ブロック一個の高さは19cm|
一般に販売されているブロックは高さ19cm、幅39cm、奥行き10cm(他に12,15,19cmの奥行)ということらしいです。つなぎのコンクリをつかうので高さ20cm、幅40cmが標準的な大きさと見てよさそうです。
すると、6段積むとブロックだけで1.2m程度です。基礎コンクリを5cm以上立ち上げるのが必須となっているので、ブロックを6段積むと必然的に1.2m超となりそうで、控壁が3.4m間隔以内に必要という計算になりそうです。
ご自宅に6段以上のブロック塀があるときは、控壁があるかどうかまずご確認を。仮に5段でも基礎立ち上げが20cm程度あれば塀の高さが1.2mになる計算です。
<事故が起こる前に、改修を>
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危ないブロック塀撤去は岡山市の補助がありますが、改修は対象外ではないかと…。でも、塀がないと生活に困るということもありますよね…。
ブロック工業会のサイトには改修例も載っていました。
新たに控壁を作ったり、鉄骨補強などの手法もあるようです。事故が起こってからでは遅いですね。地震などの心配もあります。
町内会では、月末に自主防災会の会議を予定しています。防災組織をはじめ防災マップなどさまざまなことが議題に上がる見込みです。そのなかにブロック塀のことも入る見通しです。道路と面しているブロック塀を設置しておられるお宅では、ぜひこの機会にチェックしてみられたらいかがでしょうか…。