<4月に「認識」していたこと>
町内会の課題を爺なりに考えてみた4月ごろのメモです。そのときの現状や認識を列挙したものです。
認識:地域コミュニティ崩壊の瀬戸際。未来ビジョンが無い地域。隣近所の見守りの存在と女性のつながり。東西で分断される意識、行動。農業、水利など地元関係組織の力量低下。退会者の発生。外国人の居住増。独居者、老人の増加と追いつかない福祉的ケア。子ども会消滅、運動会不参加など足腰の弱体化。商業施設、事業所などがふえている。原住者と転入者の意識のすれちがい。町内会の費用対効果の悪さへの批判・疑問。将来必要な多大な支出への準備不足と資金不足の危険性。規約と現状が離れていることへの無関心、無策。役員候補不在と役員の疲労。町内会とできるだけかかわりたくない意識。隣近所の仲の悪さ。土地・境界をめぐるシコリの存在。解決を遅らせるご都合主義的主張の存在。慣例・旧例を守る考えと修整・改善を急ぐ考えの摩擦。転入者を寛容に受け入れない先住者のある種の特権的意識。注文はつけるが労力提供・寄付提供などしない現実。現実・現場に追いつかない行政サービス。現場が求める補助金がない。説明できない「町内会のメリット」
<3か月たって>
「認識」が現実から大きく離れていた・誤認識だった、というほどの齟齬は感じていません。しかし、起こっている・見えている問題や課題が解決できたかというと、それがほぼないな~という状況です。事務的・実務的でないことは、なかなか解決までもちこめないですね(泣)。
前任の代表者が、地区・小学校区の各連合町内会で務めていた事柄は、ほぼ後任には影響ない状態となって推移しています。一方、副会長、会計など町内会の役職や専門分野の担当者が充足されてない現実は、解消されていません。やることは多い、人手が足りない、高齢者が多い町内会としては、頭が痛いです。
<最近の課題>
「最近の課題」とはいえ、実際には以前からのことが大部分ですが…。
- ゴミステーションに分別不十分、回収後持込みなどの例があとをたたない
- 雨水の排水路が不十分な場所があり、水たまり発生、宅内浸潤などになっている
- 自主防災会活動(「要配慮者」リスト、ハザードマップ、事業所との防災協定ほか)
- 野良猫・外飼猫対策
- 地区町内会規約検討過程で、公民館、財産区に言及した文言がないことになりそうな状況
- 公民館分館の耐震改築詳細が不明(日程は示されたが)
- 夏休みラジオ体操について表立って動きがありません
- 「不義理な会社」からその後連絡がありません
- 用水路やその護岸の管理や見守りの現状はどうなのか、土木水利の本来機能が低下しているのではないか
- 独居高齢者の見守りが不十分になっているのではないか
- 役員・専門部員の空席補充などができていない
<前進があった事例>
- ブロック長のご協力で「市民のひろば」などの配送ルートを簡易にでき、その結果、役員負担が軽減された
- 町内会文書窓口を一本化した結果、活動記録などを一元的に管理できるようになった(担当役員の負担は増えたが)
- 外部会議などの報告も含め早めに回覧・掲示し、広報活動が前進した
- 役員会議を実施した(例年なら4月以降12月まで未開催だったが)
- 防災会議を実施した(例年開催がなかったが。次回開催日が決まった)
- ふれあいネット会計を町内会計に一本化し、町内の「財布」がほぼひとつになった
- 道路・水路護岸などの不良個所の役所連絡ルートが機能し、補修などの対応も迅速に行われている
- 掲示板未設置のGS(ゴミステーション)の設置にむけた相談が前進した
春の時点で課題として見えてなかったこともあります。前進を遂げたことも、次代につながる蕾も。一方、後退していることもあるでしょう。とても課題全部をあげることはできない「現実」…。
町内会が「任意組織」であるという根本的なことが、何かをやりきることができない原因であったり、ある種の回避理由になったり、「生活」は複雑です。